今年は大吟醸を2種類仕込みました。
一つは酒米山田錦、もう1本は酒米愛山です。
全国新酒鑑評会ダブル金賞受賞も夢ではありません。 |
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数日前から杜氏は酒質の分析やきき酒をして香味のバランスが調和した搾りの時期を探っていました。
今日がその日です。
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大きなひしゃくでタンクから汲み上げ、大きな漏斗を通じて酒袋に入れます。蔵人の顔にも緊張が走ります。
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かぐわしい気品のある香りがあたり周辺にぱあっと広がります。香りを嗅いだ段階で良し悪しはおよその見当は付きます。
「これはいいぞ」
酒袋の上部に吊るすための紐を通します
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7リットル程度入った酒袋を持ち上げタンクの周りに縛り付けます。
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吊るしに使うタンクは2本用意します。
1本のタンクに35個吊るします。
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酒袋の網目から、酒のしずくが袋の表面を伝い、集まり、自然の法則でぽたぽたと、時には筋状になってすーっと落下してきます。
それを斗瓶と呼ばれる瓶に入れます。 |
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今年の出来具合はいかに、杜氏の気持ちは緊張します。
「これならいけるぞ、今までの苦労が報われた気分です。
1本目、2本目、3本目と18リットル貯蔵します。
斗瓶の順番により味わいが異なります。
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これからマイナスの冷蔵庫に数日保管し、酒粕などの浮遊物質を沈殿させます。これを滓引きといいます。味と香りの調和か整ったころあいを見て品評会出品用の瓶に詰め殺菌します。 |
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稲作文化の芸術品であり自然からの贈り物日本酒、お米、麹菌、酵母菌、乳酸菌、仕込み水などなど、酒造りを見守ってくださった松尾大社を初めやおよろずの神様に感謝してお神酒を供えます。
おかげさまでうまい酒が出来ました |
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