6月蔵見学のお客さま
香港からのお客様6月最初のお客様は、香港からのお客様でした。
6月前半は海外のお客様からのご予約をいつも以上にいただいており、遠方から日本酒に興味を持って訪ねてきてくださるお客様にお会いできますのは、私共にとって大きな喜びでもあります。
この度のお客様は、私の拙い英語での案内を、相槌などのリアクションとともに温かく耳を傾け、理解しようと努めてくださいました。
お客様は日本酒についてよくご存知でいらっしゃいました。
製造工程に沿って蔵の中をご案内いたしました。
蔵の入り口には、蔵見学の案内用に、酒造りの設計図とも言える貼り紙のサンプルを掲示しています。
ここには、日本酒の種類、使用しているお米、精米歩合、使用している花酵母名等が表示されています蔵見学にお越しくださるお客様の大半は、吟醸、大吟醸、純米酒、山廃仕込み…など、
日本酒の種類にまつわる言葉をすでに見たり、聞いたりしたことがおありです。
私共は、今後お客様がご自身のお好みに合う日本酒と出会われた時に、その日本酒へのご理解を深める一助になればという思いで、日本酒の種類について少しご紹介させていただいています。
この日は、お客様の方が先に貼り紙に目を留め、立ち止まられました。
精米歩合による分類については既によくご存知のようで、大吟醸はお米の半分以上を削っており、その精米歩合が価格に反映される傾向にあるということをご自身の知識を整理するかのようにお尋ねいただきました。
見学の冒頭は雨足が強かったため、通常と順序が入れ替わりましたが、蔵を出る際に、出入り口に掛かっている杉玉にお気付きになり、それが何なのか興味深そうにご質問をいただきました。
利き酒体験では、純米大吟醸愛山、純米大吟醸50がお好きだったと教えてくださいました。
いずれもオシロイバナの花酵母で醸した日本酒ですので、私共が使用している花酵母のリストからオシロイバナの写真を指差して、いずれの日本酒も同じ花酵母を使っている旨をお伝えすると、写真をじっくりご覧になっていました。
次に、生酛純米大吟醸雄町もお好きだったとお話ししてくださいました。
お客様がお好きだとお選びになった純米大吟醸愛山と生酛純米大吟醸雄町は、偶然にも、昨年フランスのコンペティションで金賞を受賞したものでした。そのことをお伝えすると喜んでいただけたようでした。
生酛純米大吟醸雄町、純米大吟醸愛山、純米大吟醸50をご購入いただきました。
利き酒体験を通じて、お客様のお好みに合う日本酒を見つけていただけたことを大変嬉しく思います。
韓国からのお客さま日本語がおわかりになられたので、日本語でご案内いたしました。
お客様は、韓国で京都千年抹茶酒や白桃酒などのリキュールを召し上がってくださり、大変気に入ってくださったとお話ししてくださいました。
酒蔵の入り口では、杉玉についてご説明いたしました。杉玉は、毎年新酒ができたタイミングで、新しいものにかけ替えをし、最初は緑色で、それは「新酒ができましたよ」というサインになります。
月日が経つにつれて、緑から茶色に変化し、さらにその茶色の色が深くなっていきます。このような色の変化は日本酒の熟成具合と比例しています。杉玉の色がサインになっていることをご理解なさると、「面白い!」と仰ってくださいました。
この日、蔵では、翌週の酒粕販売開始に向けて、袋詰めが行われていました。
その横を通りかかると、何をしているのか関心を示されました。
作業をご覧いただくうちにさらにご興味を持たれたようで、「食べてみたい」と仰り、少し試していただきました。
「おいしい!」と驚かれ、続けて「マッコリに似ている」とコメントされました。
このようなタイミングでお越しいただき普段あまりご紹介することのない酒粕について実物を見ていただきながらご紹介できてよかったです。
また、短時間ではありましたが、蔵人とコミュニケーションを取っていただくこともでき、
酒造り期間外ではありながらも、臨場感のあふれるひと時を過ごしていただけましたことを嬉しく思います。
利き酒体験では、特に、生酛純米大吟醸雄町、純米大吟醸愛山、純米大吟醸バナナ酵母生がお好みに合っていたようでした。
酒粕をご覧いただいた流れで、大吟醸粕取り焼酎もご紹介いたしました。
朝一番のご訪問で、その後も旅程がおありのようでした。
日本酒のご購入には至りませんでしたが、ご訪問の記念に塗り枡をご購入いただきました。
台湾からのお客さま週末に予定されている福岡でのウイスキーイベントを楽しみに日本にお越しいただいたそうです。
アジアの多くのお客様が地理的条件から九州の地を旅先に選んでくださっていますが、九州は、「食」に加えて、日本酒を含む「お酒」という切り口でも魅力を感じていただいているのだと勉強になりました。
九州では芋、米、麦など多様な焼酎が造られていることもご存知で、「九州では焼酎造りが盛んなようですが、佐賀ではなぜ日本酒造りが盛んなのですか?」と、佐賀の日本酒文化についてご興味をお持ちのようでした。
日本酒造りについて既に多くのことをご存じで、蔵をご案内する間も、ご自身の知識と照らし合わせて納得するように、各工程の機械や道具をご覧になっていました。ちょうど蔵には発売に向けて袋詰めされた酒粕がありましたが、酒粕のこともご存じで驚きました。
屋根の下の壁に施された風神様の鏝絵や2階の下絵にも関心を持たれ、風神様と銘柄名「天吹」とのつながりもすぐに察してくださいました。
利き酒体験は、純米吟醸雄町生、生酛純米大吟醸雄町からスタートいたしました。
この2つは、同じ酒米と同じ水からできていますが、それぞれ違う花酵母を使用しているため、香りや味わいが異なることをご紹介いたしました。実際にテイスティングなさって、「ほんとうに全然違いますね」と仰っていました。
また、酒粕のことをご存知だったことから、粕取り焼酎をおすすめしたところ、蒸留器が見たいとのリクエストをいただき、利き酒体験後、もう一度蔵にご案内いたしました。また、中庭にある旧麹室の扉の小窓から、焼酎を寝かせている甕が並ぶ様子もご覧いただきました。
お買い物では、ご帰国まで日数があったこともあり、火入れされた日本酒をお探しでした。
天の息吹特別純米2009BYと純米大吟醸鎮西八郎50にご興味を持たれたようでした。
天の息吹は古酒で15年前のものです、とお伝えしたところ、関心を持っていただき、「古酒を飲むのは初めてですが、チャレンジしてみたいです」とご購入を決められました。純米大吟醸鎮西八郎50はラベルがお客様の目を引いたようで、こちらもお買い求めいただきました
ドイツからのお客さま5月末にSAGAたてもの結びの件で一度お越しくださったお客様がこの度は、ドイツからのお客様3名をお連れいただきました。
一度会長がご案内なさっていたので、蔵見学の内容をしっかりと覚えていらっしゃいました。その時の記憶と、もともとお持ちの豊富な知識をもとに、私の案内を、日本酒にあまり馴染みのない海外のお客様にもわかりやすいよう補足を加えながら、英語に訳してくださいました。
酒蔵の前で、鏝絵の風神様にお気づきになり、銘柄「天吹」との関係をお話しいたしました。
風神様のお姿をご覧になって、とても強そうだと仰っていました。
甑の前では、蒸米の工程についてお話しすると、蒸したお米は、食べたらおいしいのですか?と、ご興味を持ってくださいました。
ご質問は一部日本語で、「おいしい」という日本語が含まれていました。
日本ご滞在中、たくさんの「おいしい!」経験と出会われたのだろうな、と想像いたしました。
酒造り用に蒸されるお米は外側は硬く、内側は柔らかい状態が理想的で、外硬内軟といいます、私たち日本人が毎日食べている「ごはん」とは違って煮るのではなく、蒸気で蒸し上げることをお伝えしました。
また、利き酒体験にご参加いただければ、酒米で造った日本酒と、飯米で造った日本酒を飲み比べていただけますとご案内をいたしました。
見学でのお客様のリアクションやご質問から、利き酒体験のヒントを多くいただきました。
お米と水は同じで、花酵母が違う日本酒の飲み比べや、同じ花酵母で、酒米と飯米で造った日本酒の飲み比べ、フルーツの花酵母違いで、リンゴといちごの花酵母の日本酒の飲み比べをしていただきました。
白ワインが有名な地方からお越しのお客様で、ワインやビールが身近な存在でいらっしゃるそうですが、テイスティング中は、温かい笑顔で何度も、「おいしい!」と日本語で仰っていただきました。弊社の酒蔵見学でも、「おいしい!」体験をしていただけてよかったです。
お帰りの際に、天吹で過ごしていただいた時間に対して、「impressive」とのご感想をいただきました。「impressive」は、「印象的な、感動的な、素晴らしい」といった意味の形容詞です。
東京からのお客さま梅雨入り直後で、特に午前中は線状降水帯の影響で土砂降りでしたが、ご自身で晴れ男だと仰る通り、幸い見学で屋外に出る時間帯は傘の必要がない状況でした。
普段はお食事に合わせて、日本酒を始め色々な種類のお酒を召し上がられるとのことでしたので、大吟醸、純米大吟醸、純米吟醸等、日本酒の種類については、見たり聞いたりしたことがおありで、純米大吟醸、純米酒など種類を示す名称に「純米」という言葉が入っている場合は、原料が米と米麹のみであることをお伝えいたしました。
蔵の2階では、木組み建築の梁や柱、50年前まで現役だった木桶、暖気樽をはじめとする道具、酒蔵の壁に施された鏝絵の下絵や通い徳利などをご覧いただきました。
現在、天吹の醪タンクは琺瑯製かステンレス製で、酒造りの現場で実際に見ていただいたこともあり、それとほぼ同じくらい大きな木桶をご覧になり、現在の日本酒は、木桶で仕込んでいた時代とは違うのか、関心を持たれたご様子でした。
また、2階への階段を上がった先にある神棚のそばで、毎年、酒造り期間が始まるときには、神主様にお越しいただいて神事を行っているお話や、日本酒は、もともと神様にお供えするために造られたというお話、お祝いの席などご列席の皆様の健康や幸せ、成功を祈念する場である「乾杯」は、祈念とは「祈り念じる」意味で、日本の神様がきっと願いを叶えてくださるので、これからはぜひ「日本酒で乾杯」をしていただきたいとのお話などをいたしました。
さらに、佐賀県には、「日本酒で乾杯を推進する条例」がありますとお伝えすると、驚いていらっしゃいました。お仕事柄、飲料のボトリング、ラベリングの機械に非常に詳しいお客様で、タイミング良く、製造担当者と瓶詰について直接お話しをしていただくことができました。
その後、瓶詰のライン現場も見学なさいました。酒蔵見学は初めてでいらっしゃるようでしたが、この度の蔵見学を通して、少しでも、お客様の知見を広げるお手伝いができていましたら嬉しいです。
千葉からのお客様天吹の大ファンだと仰るお客様がおいでになりました。
普段は東京で天吹を購入してご愛飲くださっているそうです。
長年、天吹の酒蔵見学に行きたいたいと思ってくださっていて、新型コロナウィルス感染症の影響で酒蔵見学を休止していた期間も、酒蔵見学の再開を心待ちにしてくださったそうで、ご到着早々、「やっと来ることができました!」という、大変ありがたいお声をかけていただきました。
蔵見学の冒頭で、花酵母についてお話しいたしました。
最初に見つかった花酵母がナデシコ酵母だとお伝えしたところ、お客様は、ナデシコ酵母を使用した天吹純米吟醸雄町生をいちばん気に入ってくださっていると教えていただきました。
酒造りについても、天吹の日本酒についても、すでに多くのことをご存知でいらっしゃいました。
酒造りの工程に沿って、各工程の現場をご案内すると、そこにある機会や道具、場の空気などを手掛かりに、それぞれの工程が行われる情景を思い浮かべていらっしゃるご様子でした。
昔と比べると、様々な工程が機械や道具の力を借りて便利になっていることも事実ですが、人の手で行われる工程も残っていることに注目していらっしゃいました。
お客様のお言葉をお借りすると、「てづくり」と表現なさっていましたが、そのようなお言葉や、温かい眼差しから、お客様が、単に飲み物として日本酒を愛してくださっているのではなく、人の手や、積み重ねられてきた経験や知恵、酒造りに対する愛情や誇りなど、日本酒がお客様の元に届くまでの過程までも、深く大切に愛してくださっていることが伝わってきました。
蔵の1階では最後に、酒造り期間外では、もっとも日本酒の香りを感じていただける貯蔵用冷蔵庫の中にご案内いたしました。
「ここに住みたい!」と、瞳を輝かせながら喜んでくださったお客様の表情がとても印象的でした。
今回の利き酒では、初めての日本酒との出会いを期待していらっしゃるご様子でしたので、カウンターにボトルをお出しして、並べたものの中から、利き酒候補の日本酒を選んでいただきました。
お買上げいただいたのはいずれも1升瓶で、純米吟醸雄町生(2本)、純米大吟醸50、純米大吟醸バナナ酵母生でした。
福岡からのお客様日本酒への深い造詣と情熱を共有されているお仲間のようで、日本酒や食の分野でプロフェッショナルとしてご活躍中のお客様もいらっしゃり、これまで数多くの銘柄を味わい、酒蔵見学も多数ご経験なさっていることがうかがえました。
日本酒という共通の関心が皆様のご縁の中心にあることを大変嬉しく感じました。
蔵見学では、基本的なご案内は必要ないのではないかと思われる場面もありましたが、花酵母を使用した酒造り等の天吹ならではの話題や、経験を重ねたお会長のお話などに対して、特にご興味を持っていただけたご様子でした。
会長も皆様のレベルに合わせて、普段はあまり触れることのない深い内容に言及される場面もあり、活発な対話が繰り広げられました。
ちょうど蔵の隅には、現在店頭でも販売中の奈良漬け用の袋入り酒粕(5㎏)が保管されていました。現物をお見せしたところ、お客様の中にケーキの製造のプロの方がいらっしゃり、酒粕を使ったケーキについての話題が飛び出しました。
このタイプの酒粕は、板粕よりも水分が多いので、ケーキ作りに向いているとのことでした。
また、酒粕を使ったシフォンケーキのことも話題に上り、想像するだけでも美味しさが伝わってくるようでした。
日本酒という共通の関心を通して築かれたご関係のあたたかさが伝わってくる、微笑ましいご様子が印象的でした。
また、2階の神棚の前では、鰹木の数が偶数か奇数かで、祀られている神様の性別がわかるということを教えていただき、私にとっても新たな学びとなりました。
ご訪問前から利き酒体験も楽しみにしてくださっていたとのことで、全員で利き酒ができるよう、公共交通機関でご訪問くださったそうです。
花酵母の個性の違いを体験していただきました。
最後に純米大吟醸バナナ酵母生をご紹介いたしました。
生酛純米大吟醸雄町からもバナナの香りを感じ取っていただいていたようですが、名前やラベル通りの純米大吟醸バナナ酵母生のバナナ感に驚かれたようで、面白い!と楽しんでいただけたようです。
香港からのお客様日本語がお分かりになるお客様が複数いらっしゃり、通訳としてご協力いただいたおかげで、スムーズなコミュニケーションが実現いたしました。日本のことや日本酒のことをよくご存知のお客様が多く、利き酒師のライセンスをお持ちの方もいらっしゃいました。
蔵見学では、2階もご案内いたしました。
特に印象的だったのは、暖気樽のことをご存知のお客様がいらしゃったことです、暖気樽をご覧いただきながら、使い方について説明をしていると、お客様の中に実際に暖気樽を使っているシーンを日本のドラマでご覧になったことを思い出された方々がいらっしゃいました。
お客様同士でお話が盛り上がり、ジェスチャーを交えながらそのシーンを再現され、私の説明の続きを皆様に解説してくださる場面もありました。
また、「日本酒はもともと何のために造られたのか、ご存知ですか?」との問いかけに対しては、近くにあった神棚にお気付きになって、神様にお供えするためだと見事にお答えくださいました。
アニメでご覧になったそうで、口噛み酒のことまでご存知でいらっしゃいました。
ドラマやアニメといったコンテンツを通して、日本人以上に日本のことを知ってくださっている方が、世界には数多くいらっしゃることを実感し、感慨深いものがありました。
超辛口特別純米生を皆さんのグラスに注ぐ際に、ボトルラベルにあった「超辛口」の文字に目を留められ、「辛口は苦手なので、少しだけください」と仰るお客様もいらっしゃいましたが、実際に飲んでいただくと、「これは辛口なんですか?」と驚きの声が上がりました。
仕込み水が軟水であるため、辛さの中にもやわらかさがあることをお伝えいたしました。
これまで辛口の日本酒に苦手意識をお持ちだった方にも、何かしら魅力を感じていただけていれば幸いです。
全体的に甘さを感じられる日本酒がお好きでいらっしゃるようでした。純米吟醸雄町生、純米大吟醸愛山、純米大吟醸バナナ酵母の人気が高かったようです。「これ好きです!」、「楽しい!」といった嬉しいお言葉を何度もいただきました。
貯蔵用の冷蔵庫の中へご案内したことから、じっくり寝かせた日本酒にもご興味を持たれたようで、「Aged sakeはありますか?」とのご質問をいただきました。ボトルをお見せすると、2009年BYというラベルにお気付きになり驚かれ、「これを買いたいです」と仰ってくださいました。
利き酒で味わっていただいた日本酒とは香りや味わいが違う古酒ならではの香りや味わいも、皆様で楽しく味わっていただけたら嬉しいです。
実際に召し上がりいただいたことで、どうしても生酒を購入したいとのお気持ちが強くなられたようで、利き酒がひと段落したところで、5名のうち2名のお客様が、近くのホームセンターまで保冷材や発泡スチロールの箱を探しに外出されました。
お戻りになってからは、お買い物の時間も大いに楽しんでくださいました。
皆様で合計21点もの日本酒をご購入いただきました。
中でも純米吟醸雄町生の人気が圧倒的でした。(7本)他には、tete(5本)、純米大吟醸バナナ酵母生(4本)、天の息吹2009(2本)、京都千年抹茶酒(2本)、超辛口特別純米生(1本)をお買い求めいただきました。
梅雨の時期、天気に恵まれて良かったです。真夏の太陽のようにエネルギッシュなお客様から、こちらも元気をたくさんいただきました。
東京からのお客さまNHK紅白歌合戦の企画で、嵐の大野さんがお越しになったこともご存知で、福岡へお越しになった際に、弊社を訪ねてくださいました。
ご主人様が日本酒にお詳しいそうで、ご自身も日本酒についての知識をしっかりとお持ちでした。案内中にタイミング良くご質問をいただくご様子からは、日々の暮らしの中に日本酒の居場所をつくってくださっていることが感じられ、お話をお伺いしながら嬉しくなりました。
酒造り期間外のご案内となりましたが、現場をご覧になりながら、実際の酒造りや昔の酒造りの様子を、リアルにご想像してくださっていたのかもしれません。
また、「酒母」、「暖気樽」など見学中に気になられたキーワードを、即座にスマートフォンにメモを残される場面もありました。
利き酒体験は、純米吟醸雄町生、生酛純米大吟醸雄町を飲み比べていただきました。
「生酛はあまり得意ではない」とのことでしたが、「最近は生酛らしくないものも増えてきたので、試してみます」と、前向きなご姿勢で試してくださいました。
お客様が予想なさった通り、抵抗なく召し上がっていただけて安心いたしました。
天吹酒造で使用している花酵母のリストをご覧になり、月下美人とマリーゴールドの花酵母の日本酒を飲んでみたいと思われ、月下美人の純米大吟醸linenと、マリーゴールドの山廃純米雄町をご紹介いたしました。
月下美人の花酵母は、特に女性のお客様が関心を持ってくださることが多いのですが、幸運にも夏限定の純米大吟醸linenが店頭にあるタイミングと重なり、お客様に味わっていただくことができ良かったです。
最後に、純米大吟醸バナナ酵母生をご紹介いたしました。
甘口でアルコール度数も低めですが、これなら(お客様の)お子様も飲めそうだ、と仰って、表情が一段明るくなられたのが印象的でした。
ふとした会話から、ご家族をたいせつに思われていることがうかがえる場面が多々ありました。
ご両親が仲良く日本酒を味わっていらっしゃるお姿をご覧になって、若い世代の方々も自然と日本酒を楽しんでいただけるようになるという、食文化の継承が、それぞれのご家庭で実現することは、現代ではとても貴重なことであり、将来、さらに貴重になっていくのかもしれませんが、この度お客様にお会いし、そのような場面を想像することができ、温かい気持ちになりました。
中国からのお客さま日本人のお客様は、数年前に蔵見学にいらしており、天吹の特徴をご存知でした。
中国からのお客様は、お父様とそのお嬢様のお二人でした。
見学では、日本のお客様が私共の案内を英語に、さらにお嬢様が英語を中国語に通訳していただきました。
海外からのお客様をお迎えする際には、お客様の母国語と私共の話す日本語の2か国語が飛び交うことはよくありますが、この日は中国語、英語、日本語と3か国語が飛び交い、とても新鮮な体験となりました。
同時に、様々な国のお客様が日本酒を楽しんでくださっていることを実感でき、大きな喜びを感じました。
天吹酒造の歴史は330年以上になりますが、20数年前から花酵母を使用して日本酒を造っているというお話をしたところ、「花の中から分離された酵母を使用している」というユニークな点に強い関心を持っていただいたようでした。
日本酒がお好きとのことでしたので、すでに様々な日本酒との出会いを経験され、日本酒へのご理解を深めていらっしゃるご様子でした。
香り豊か、繊細、優美、華やか、瑞々しいといった日本酒に対してよく使われる表現が、世界共通の美の象徴としての「花」のイメージと重なる部分を感じていただけたのかもしれません。
また、伝統を大切にしながらも新たなアプローチを取り入れ、進化を続ける業界の姿勢にも面白さを感じてくださったのかもしれません。
見学後の利き酒体験でも、どの花酵母で醸された日本酒なのかを確認しながら、丁寧に味わってくださるご様子が印象的でした。
酒蔵の入り口では、蔵の屋根下の壁に施された鏝絵をご紹介いたしました。
ありがたいことに、中国のお客様とは「漢字」を通して、私共がお伝えしたいことを感じ取っていただけることが多く、この日も、鏝絵の風神様と銘柄「天吹」とのつながりについて、すぐにご理解いただけました。
この風神様の鏝絵は、酒蔵の2階に下絵を展示しており、左官職人さんの素晴らしい技術を間近でご覧いただけます。
2階をご案内した際には、お父様が風神様に向かって美しいお辞儀をされてから鏝絵をご覧になりました。一瞬の出来事でしたが、神とよばれる存在に対して、自然と敬意を表してくださるお姿に、深い感銘を受けました。
蔵見学中、麹室の出入口の脇に祀られている御幣にお気付きになりました。
毎年、酒造りを始める前に神主様に来ていただき、神事を執り行うことや、神事の際にいただいたものであることをお伝えいたしました。
「日本酒はもともと何のために造られたのかご存知ですか?」と問いかけたところ、すぐに、神様にお供えするためだと、正解をお答えいただきました。
日本では、八百万の神と言う言葉があるように、人々は自然や自然現象の中にも神様の存在を感じ、神様は日常の習慣や文化の中に自然と溶け込んでいます。お客様は、酒造りや日本酒の中にも、そのような神聖な存在を感じ取ってくださっていたのでしょう。酒蔵見学にお越しいただく海外のお客様が示してくださる、日本への深いご理解やあたたかい眼差し触れるたび、胸がいっぱいになりますが、この日も素晴らしいお客様をお迎えでき、心より感謝いたしております。
福岡からのお客さま福岡のお客様が、アメリカ在住のご友人とそのご子息を連れてお越しくださいました。
お客様は建築の専門家でいらっしゃるそうで、100年から150年ほど前に建てられた母屋や酒蔵をはじめ、国の有形登録文化財にも指定されている建物について、「ついつい目が行ってしまう」と仰って、ご到着早々、建物を丁寧に鑑賞してくださいました。
歴史を刻んだ建物を維持・保存していくことの意義や大変さについても、実感のこもったお心遣いのお言葉をいただき、その温かいお人柄に触れることができました。
アメリカ在住のお客様は、ご自身が大切に思っていらっしゃる日本の工芸や食文化の魅力を海外のお客様にお伝えすることや、さらにそこから得られる感動を共有されることに大変意欲的でいらっしゃいました。
日本酒についても熱心に勉強をされており、日本酒や酒造りに関する専門用語にも精通されていて、大変驚きました。
例えば、酒母を話題にした際には、伝統的な生酛造りの説明の途中で、お客様の口から「やまおろし」という言葉が飛び出し、併せて山廃仕込みについてもお話をさせていただくなど、お客様のリアクションをきっかけに、さらに詳しい話題へと広がる場面もありました。
6月は、日本人のお客様を上回るほどの多くのお客様を海外からお迎えすることができました。
この度は、さらに、海外から見た日本像をご存知の日本人のお客様が、海外に発信したいとお考えになって、改めて日本のものに興味を持ってくださるお姿に触れ、貴重で刺激的な体験となりました。
利き酒体験は1名様ご参加いただきました。
純米吟醸雄町生からはパイナップルのような香りを、生酛純米大吟醸雄町からはほのかなバナナに似た香りを、鋭く感じ取っていらっしゃいました。お客様の大らかな笑顔やポジティブなリアクションからは、日本酒だけでなく、長きに渡って受け継がれてきた日本独自の文化への深い愛情や、その素晴らしさを多くの人々に語り、伝え、感動を共有したいという情熱、新しいことに挑戦する清々しい志などが感じられ、お話を伺いながら、こちらまでわくわくと明るい気持ちになりました。
韓国からのお客さま天吹の純米大吟醸りんご酵母がおいしかったと仰って、蔵見学にお越しいただきました。
お連れ様は日本の方のようで、韓国のお客様も日本語が堪能でいらっしゃったので、日本語でご案内をいたしました。
若い世代のお客様が、そして海外のお客様が、数あるアルコール飲料の中から日本酒を気に入ってくださり、その奥深さに触れるべく酒造りの現場に足を運んでくださったことを心より嬉しく思いました。
蔵見学では、終始礼儀正しく、私共のご案内に真剣に耳を傾けてくださいました。
特に米麹については強いご興味をお持ちだったようです。
韓国にも伝統的な麹である「ヌルク」というものがあり、マッコリを造る時に不可欠な存在のようです。ヌルクも麹も、お米のデンプンを糖に変える働きをするという共通点があります。
日本の米麹のつくり方や、日本酒の醸造において米麹がどのような役割を果たしているかについて、お話をいたしました。
地理的に近い中国、台湾、韓国は、共通する自然環境が存在したり、古くからの交流を通してお互いに影響を与えあってきた歴史があり、蔵見学でのコミュニケーション中にも、ふとしたことから相通じる感覚を持っていることがわかり、心が和む思いをすることがよくあります
お車でお見えだったため、利き酒体験は1名様でした。
酵母はアルコールを生成する以外にも、日本酒独特の香りを生み出します。
酵母の種類によってその香りは異なるので、日本酒の個性を左右する一因にもなります、肉眼では見えない小さな酵母が、日本酒造りにおいて、いかに大きな役割を果たしているか、実感しながら利き酒をしていただけていましたら幸いです。
純米大吟醸バナナ酵母生をご紹介いたしました。
こちらには、完熟したバナナのような香りを出すのが得意な酵母を使用しています。
時々フレーバーで香りづけをしたと勘違いされるお客様がいらっしゃるほど、バナナのような香りが立っており、アルコール度数が低めで飲みやすく、甘口でありながら爽やかさも共存するといった、ユニークな魅力を面白いと感じていただいたのかもしれません。利き酒体験後にご購入いただきました。
この度の蔵見学ではお二人揃って召し上がっていただくことはできませんでしたが、お買い上げいただいた日本酒やリキュールを、お二人で仲良く味わっていただけましたら嬉しいです。
東京からのお客さま東京で佐賀の日本酒との出会いがあり、その魅力に惹かれていらっしゃるそうです。濃醇甘口の日本酒がお好きだそうで、佐賀の日本酒と相性が良いとご自身で分析なさっていました。
天吹の日本酒も色々と召し上がってくださっていました。
今年3月にも佐賀にお越しになって、鹿島で開催された日本酒イベントにご参加されたそうです。今回のご旅行では、前回とは異なる佐賀県内の地域の日本酒を楽しんでいらっしゃるとのことでした。
佐賀の日本酒を「県」という大きな単位ではなく、より範囲を限定して地域ごとに捉え、それぞれの日本酒の魅力を追求するために何度も足を運んでくださる熱意に感銘を受けました、本格的なカメラをお持ちで日本酒への深い探求心と情熱がひしひしと伝わってまいりました
蔵見学では、お客様が日本酒に関する知識を豊富にお持ちで、通常ご案内する内容の一部は、改めてご説明をする必要がないほどでした。
酒造りシーズンではない酒蔵の中は、ちょうど蔵人が誰もいないタイミングだったこともあり、静かな時間が流れていました。
その静寂が、大正期の冷蔵庫や、木製の木桶や道具など、歴史を重ねてきたものの重みを一層際立たせているように感じられ、まるで酒蔵を独占するように、ゆったりとご見学をお楽しみいただけたかと思います。
これまでお召し上がりいただいた天吹の日本酒の中では、季節限定酒や純米大吟醸バナナ酵母生のご記憶がおありのようでしたので、利き酒体験では、それ以外の日本酒をご紹介いたしました。
軟水の仕込み水の持つやわらかさについてもご興味をお持ちのようでしたので、超辛口特別純米生をご紹介いたしました。
「超辛口」と名乗りながらも、辛口とは相反するやわらかさが共存している点に、天吹らしさを感じていただけたようです。土地が育んだ自然の恵みそのものである仕込み水の偉大さについて、私も改めて考えさせられました。
お客様が特にお好きだったのは、純米大吟醸りんご酵母とのことでした、加えて「個人的には燗をつけてもよさそうだと思います」とも仰っていました。普段は日本酒バーで、ブラインドで利き酒をして、原料のお米の品種を当てるといった趣向を楽しまれることもおありだそうです。
利き酒後に、「歴史や物語を知ってから飲むと、またお酒の味わいが深くなり、おもしろいですよね」と会長が声をかけられました。深く共感されたご様子でいらっしゃいました。
(蔵案内担当 福田のひとりごと)
海外からのお客様のご訪問が増えてまいりました。
特に今月は、個人のご旅行でお越しいただく海外のお客様をたくさんお迎えいたしました。
皆様が、ご自身で旅のスケジュールを立てて、ご予約をいただき、交通情報を調べ、バス、タクシー、レンタカー等を手配など、手間を惜しまず、天吹酒造にお越しくださっていることを思うと、お客様がご予約の時間通りに無事にご到着いただけることが奇跡の連続ように感じます。
海外のお客様が日本酒に興味を持ってくださり、楽しそうに酒蔵見学や利き酒体験、お買い物をしてくださるご様子を拝見し、改めて喜びを感じる機会の多いひと月となりました。
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天吹ファンクラブに登録いただければ情報発信いたします。蔵元小売部 旨き酒揃っています。営業時間:8:00-18:00
土日祭日は店休日 12:00-13:00 お昼休み
ネットショップもございます
お近くに買える店が無い場合ご利用下さい。