天吹酒造合資会社コンテンツ
天吹酒造合資会社
HOME 新着&イベント情報一覧 佐賀県酒造組合会長も任期満了

新着&イベント情報

佐賀県酒造組合会長も任期満了

更新日:2012/05/18
18日第100回全国新酒鑑評会結果発表がありました。
当社は連続9年の入賞です。(金賞4回、銀賞5回)
ありがとうございます、これもひとえにみなさまのご支援のおかげです。


21日開催される総会で私の3期6年、佐賀県酒造組合会長も任期満了で無事終了します。
また29日開催の日本酒造組合中央会北九州支部長も退任です。
業界に身を置いて半世紀、想えば色々ありました。


酒の飲み方は環境が整っていたためか幼少の頃より独学で学びました(^_^)
遺伝子的素養がある上に自己鍛錬したのですから酒のお付き合いは出来ました。
若い頃は味わうと言うよりは「量を飲める」ことが重要だった気がいたします。

業界に身を置いた頃は特級、一級、2級酒の時代で1升瓶が主流、地方の酒は2級酒、灘の酒が1級酒と価値判断がありました。
何とか灘酒を追い出して、1級酒で売れるようになりたいと頑張った時代です。

造った酒は全て2級酒で国税局の級別審査に出品し合格すれば特級、1級として販売出来る仕組みでした。
福岡国税局鑑定官室で開催される級別審査会に審査員として選ばれ、毎回数百点の審査をしました。
福岡国税局主催酒類鑑評会審査員の機会も与えていただきキキ酒能力も高めることが出来ました。
全国新酒鑑評会審査員に選ばれた経験もあります。
酒の優劣は香りを嗅いだ瞬間70%は判断できます、そのくらい香りには本質が表現されています。

価値の多様化によりノミニケーションも薄れてきました。
メール、ツイッター、ブログ、フェイスブック、携帯など繋がりの道具はありますが人間同士の信頼は奥が深いです。
一緒にお酒を飲むと10年の知己のような気がします、不思議ですね。

酒は人生の不如意、悲しみ、苦しみ、痛みなどを慰めてくれる水でもあり、楽しみを分かち合い、増幅させる水でもあります。

日本酒のある「生活の楽しさ」を提案し、「日本酒は素晴らしい」と感じていただけるよう頑張ります。
日本酒は1種類ではない、好みに、シーンに、料理に、気分に応じて選ぶことが出来ます。
器でも味わいが異なる楽しい飲み物なのです。
飲み続ければ美肌、健康にも繋がるという。

いつまでも適量(180ml前後)飲んで、こっけんころりと逝きたいものです。


新着&イベント情報一覧へ