10月蔵見学のお客さま
福岡からのお客さま天吹酒造の紹介や、花酵母のお話をしてから、試飲していただきました。
花酵母の説明中に、蔵付き酵母についてのご質問をいただいたり、日本酒は何のために造られるようになったのかというお話や、佐賀県には日本酒で乾杯を推進する条例があるというお話をしながら早速盛り上がりました。
試飲では、同じ酒米雄町を使用した純米吟醸雄町生、生酛純米大吟醸雄町で、花酵母の違いを感じていただきました。
また、2つの味わいを比較して、生酛純米大吟醸雄町の味わいの力強さにお気づきになられたお客様がいらっしゃり、生酛造りの酵母の育て方のお話を聞いていただきました。
陳列棚に焼酎が並んでいることにお気づきになりどのような焼酎なのか質問があり、最後に吟醸粕取り焼酎25%を少し試していただきました。
酒造りのシーズンが始まり、蔵見学では、今期第1号の醪のタンクを見ていただくことができました。
醪のタンクや麹の温度管理には現在、センサーを活用していて、昔は人がずっと付き添って管理しなければならなかった繊細な作業の負担が随分減ったというお話に対して「DXが進んでいるね!」とビジネスのエキスパートでいらっしゃるお客様ならではのコメントをいただきました。
マレーシアからのお客さま
日本酒が好きで、旅程に組み込めそうな酒蔵をインターネット検索して天吹の蔵見学を見つけてくださったそうです。
奥様は日本語をお勉強中とのことで、ご自身では初心者だと謙遜なさっていましたが、とても聞き取りやすい日本語をお話しでした。
開始早々、「私たちはマレーシアからのゲスト第1号ですか?」とお二人からご質問いただきました。記憶を辿って…、おそらくマレーシアからのお客様第1号ですとお返事すると、大変喜んでくださいました。
麹の説明中に、麹室の中のお温度は35℃です、と申し上げたところ、「マレーシアと同じだ!」と仰っていました。また、今期最初の醪も見ていただくことができました。タンクのカバーを外して中をご覧いただくと、生きている!とリアクションがありました。
奥様は生酒が大変お好きとのことですが、マレーシアではなかなか召し上がる機会に恵まれないとのことで、今回の日本ご滞在中にぜひ飲みたいと思っていらっしゃったそうです。残念ながらご主人様は車の運転をなさるため、試飲は奥様のみでしたが、奥様のお隣で、グラスの日本酒の香りを注意深く確認し、まるで一緒にご試飲されているかのように、奥様と感想をお話ししていらっしゃいました。
超辛口特別純米生と火入れをご紹介し、火入れの違いでの味わいの差を飲み比べていただきました。
超辛口特別純米生の方が、お米の香りや味わいがしっかり感じられると特徴をしっかり掴んでいらっしゃいました。
みやき町のお客様
お仕事は葬儀場経営、昨今は家族葬のお客様が多くなったそうです。
仕込蔵に入ると笑顔で「今朝は納豆は食べていません」と言われました。
以前居酒屋の店長もされ、日本酒の知識もお有りでした。
ワインは葡萄を畑から摘んで発酵タンクにいれるとぶどう酒になります、日本酒は蒸したお米、仕込み水をタンクに入れてもお酒になりません、何故でしょう、麹菌はカビ類でアルコールを造る酵母は微生物など日本酒のお話しをしました。
仕込んでから4日目の特別純米酒のタンクからほのかに香りが漂い、表面は白い泡で覆われていました。写真撮影が趣味で大きなカメラで撮影に夢中、楽しそうでした。
徒歩でおいでになり試飲も楽しんでいただきました。インスタグラムのお客様も多々いらっしゃるそうで天吹のPRになれば嬉しいです。
お客様によく質問するのですが、日本酒180ml(一合)飲みました。肝臓でアルコールは分解され体内から消失します、何時間かかるでしょう?三択で12, 8, 4時間で手を上げていただきます。12時間のお客様も多いです。
正解は4時間、12時間とお答えのお客様は飲みすぎて二日酔いの経験があるのでしょう(笑)
大分からのお客様
お一人は日本酒の輸出をなさっているそうで、ご一緒のアメリカからのお客様に日本酒について教えていらっしゃるところで、課外授業のような形で蔵見学にお見えになりました。
麹室の前では、麹の役割についてお尋ねしましたが、すでに学習済みで基本的なことはご理解なさっているようで、お客様の理解度に合わせて補足説明を加えてくださいました。
数日前に宮司様にお越しいただき神事が執り行われ、令和6年度の酒造りが始まったところで、蔵見学では、醪のタンクもご覧いただくことができました。
使用している花酵母は、イチゴと月下美人で、花酵母の種類をお伝えすると、花が脳裏にぱっと浮かばれたようで、明るい表情になられました。アメリカのお客様が、会長の法被の背中に描かれている漢字にも興味を示され、お一人が1文字ずつ分解して漢字の意味をお教えになっていました。また、天吹のロゴが美しいとお褒めの言葉もいただきました。
アメリカからのお客様が試飲をしてくださいました。
試飲中に、ご自身のYouTubeチャンネル用に会長のコメントを撮影なさるシーンもありました。
会長は、ご自身も実践なさっている、食中酒としての日本酒の楽しみ方を提案なさっていました。お食事の時に、日本酒同士、または、日本酒とワイン等を組み合わせて、2種類ほどチョイスして、どちらの方が今日の料理との相性が良いと感じるか、比べながら味わってみることを提案なさっていました。ご提案した楽しみ方に興味を持っていただき、実践していただけたら嬉しいです。
広島からのお客様
蔵見学と、試飲の途中まで、蔵人の日下が対応しました。
お名刺を頂戴しましたが、ワイン、チーズ、日本酒それぞれの資格をお持ちでした。
お連れのお客様も、酵母による違いをブラインドで言い当てる研修を受けられたことがおありだと仰っていました。
お二人とも大変博識で、日本酒だけでなくワインも含め蔵見学のご経験が豊富でいらっしゃり、私の方が勉強をさせていただくような時間でした。
蔵見学では、日下が、日々どのように酒造りを行っているのか細かく説明、リアルな内容に、お客様も満足してくださっているようでした。
醪のタンクでは、2日違いの醪が隣同士に並んでいましたが、手間のかかる酒造りの工程について詳しくお聞きになって、その大変さに驚かれながらも、そこまで手を掛けるのであば、造っているお酒に対して愛情が湧いて当然だと納得されていました。
日下が、ご自身が大切にしている、和醸良酒という言葉についてお話しをなさいました。
毎年同じではない原料や、自然といった、人の手ではどうにもできない条件と真摯に向き合い、微妙な変化に柔軟に対応して美味しいお酒を造るには、高度な技術は言うまでもなく、「和」の精神も不可欠な存在だと知り、大変勉強になりました。
お二人とも試飲をしてくださいました。試飲の始めに、ワイングラスでの試飲を大変喜んでくださいました。
試飲なさった日本酒に共通する仕込み水のやわらかさを感じ取ってくださったようでした。
お二人とも季節限定の純米雄町ひやおろしを特に気に入ってくださり、他の日本酒と組み合わせてご購入くださいました。
2組一緒にご案内をいたしました。 (左側)群馬からのお客様
奥様のご出身が吉野ケ里町、天吹のことをご存知で、贈り物として、何度も純米吟醸雄町生をご購入してくださっているそうです。ご帰省のタイミングで、蔵見学に来てくださいました。
埼玉からのお客様(右側)
お仕事でSAGA2024国スポに関わっていらっしゃり、閉会式を終えたので東京にお帰りになるとのことで、学生時代は陸上競技の選手でした。
東京でも、また、佐賀ご滞在中にも、天吹の日本酒を召し上がってくださっていたそうで天吹の蔵見学に興味を持ってくださったようです。
仕込み蔵は日を追うごとに、今年の醪が充実してきており、たくさんの発酵中の醪をご覧いただきました。
皆様、それぞれのタンクに表示されている、花酵母の種類や日付に注目なさりながら、注意深く醪を観察なさっていました。
経過日による違いや、使用している花酵母による香りの違いを比較していただきました。
特になでしこ酵母を使用した醪がありましたので、醪の良い香りを感じていただけたのではないかと思います。
また、発酵中、泡がはじける音がしっかり聞こえる醪もあり、それをお聞きになって、「元気がいい!」とのコメントをいただきました。
蔵の2階にもご案内いたしました。
そこには50年ほど前まで現役で使用されていた木製の道具が静かに並べられており、蔵の梁や柱も間近にご覧いただけます。
歴史を刻んだ空間に、何か惹きつけるものがあったのかもしれません、
皆様それぞれに丁寧に写真を撮影なさり、黙って思い思いに過ごされ、通常より長い時間を過ごされました。
昔から大切にされてきたものが持つ言葉を必要としない魅力をゆっくり味わっていただけていたら嬉しく思います。
試飲は、どちらのお客様も運転してお見えだったので、1名様でした。
純米吟醸雄町生、生酛純米大吟醸雄町、純米大吟醸愛山の順で召し上がっていただきました。
使用している酒米、雄町と愛山の違いをはっきり感じていただけたようです。
試飲された中では、以前から何度もご購入いただいている純米吟醸雄町生一番お好みに合っていたそうです。また、お住まいの群馬県にお取扱店のリクエストもいただきました。
お買い物後に、商品が並んだ棚を背景に、お買い物なさった袋を持ち上げて記念撮影をなさっていた時の笑顔に、天吹酒造での時間を楽しんでいただけたような印象を受け、嬉しくなりました。
北海道からのお客様
天吹のことを、とっても好きな日本酒の一つだと仰っていただき、今回は、ご友人にお会いになるご旅行中とのことでしたが、天吹の蔵見学もとても楽しみにしてくださっていたそうです。これまでにも八戸や日本最北の酒蔵等、他の酒蔵見学へも行かれたことがおありでした。
学生時代は日本酒をお好きではなかったそうですが、職場に日本酒がお好きな大先輩がいらっしゃって、その方に日本酒の美味しさを教えていただいたのを機に日本酒の虜になられたと仰っていました。
また、天吹のお取扱店の土井商店様をご利用になっているとのこと、そちらでお聞きになる熱意あふれる日本酒のお話も参考になさりながら、日本酒を楽しんでくださっているそうです。
醪のタンクには、今年1号の醪から、見学当日午前中に留仕込みが終了したばかりの醪まで、日付順に並んでいる状態でしたので、経過日による違いを見ていただくことができました。絶えず泡がぷくぷく上がってきているものもありました。その瞬間ならではのまるで生きているように感じられる発酵中の醪の様子を見ていただけてよかったです。
車でお越しのため、残念ながら試飲はしていただけませんでした。
韓国からのお客さま
お客様のお一人は、「旅の道」という旅行会社のCEOでいらっしゃいました。
日本酒の酒蔵や日本酒のイベントを訪れる旅を企画していらっしゃるそうです。
5名のうちもう1名のお連れ様は、日本語をお話しになり、日本酒の知識も豊富で、適宜、こちらの説明を補足しながら通訳をしてくださいました。
ご到着早々、入口脇にある恵比寿様の像をご覧になり、お連れのお客様にご説明なさっており、日本文化への造詣の深さを感じました。
2階の神棚の前でも丁寧に手を合わせてお辞儀をなさってから先に進まれました。
海外の方が、日本人が昔から大切にしてきたものに対し、心を込めて敬意を示してくださるご様子が、大変美しく感じられました。
蔵に向かうため、途中にある中庭に出ていただいた瞬間に歓声が上がりました。
秋晴れの澄みきった空の下、樹齢300年を超すけやきの木をはじめ、歴史を感じさせる建物に囲まれた庭の景色に、秋の空気や安らぎを感じていただけたようです。
また、風神蔵に入る手前で、鏝絵をご覧になりながら、天吹山についてご質問をいただきました。
鏝絵では風神様の方が目立つので、山の方に注目してくださるお客様はなかなかいらっしゃいませんが、「天吹」の名前の由来についても予習してきてくださったようです。
醪タンクも充実してきており、中を見比べていただくことができました。醪のタンクでは、泡が弾ける小さな音がしていました。
お伝えすると、皆さん静かにされ、意識を集中して醪の音に耳を傾けてくださいました。
試飲も楽しんでいただきました。
今後ご自分の会社のツアーでもご利用なさりたいと思ってくださったようでした。
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