天吹酒造

おしらせNEWS

2025/04/25 おしらせ

3月蔵見学のお客さま


この度、外資系企業の皆様をお迎えいたしました。
人数が多い順に、シンガポール、日本、マレーシアからのお客様でした。
マレーシアからのお客様は、今シーズンの酒造りが始まった頃(2024年10月)に一度ご訪問くださっており、そのお客様のご提案でこの度のご訪問が実現したようです。

ご質問の中で特に印象深かったのは、まず、酒蔵内の要所に立てられた御幣についてのご質問でした。
私共にとって御幣は、毎年酒造りの始まりに神主様が立ててくださる大切な存在です。御幣を立てることによって、その場が清められ、神様のご加護を受けられると信じられています。
昔から日本酒は、五穀豊穣、国家安寧、家内安全など平和な暮らしへの祈りや感謝の気持ちをこめて、神様に捧げられてきました。

このご質問をきっかけに、見慣れたはずの御幣が改めて特別な存在に感じられました。
遠く離れた国のお客様が、その意味に心を寄せ、気づいてくださったことに驚き、そして感動いたしました。

次に、蔵の2階での昔の道具についてのご質問をいただいた時のことも記憶に残りました。
通い徳利と一緒に、通い徳利を中に入れて運ぶのに使われていたと思われる道具も展示いたしておりますが、それをご覧になったお客様から、漫画で見たラーメンを配達する「おかもち」に似ているとのコメントをいただき「おかもち」をご存じだったことにびっくりいたしました。

近くにいらっしゃった日本のお客様によると、そのお客様は、日本のお辞儀の種類とその意味合いの違いについてもご存知なのだそうで、さらに驚きました。今回の蔵のご案内には会長もご一緒いたしましたが、お辞儀の意味を理解したうえで会長に対して深いお辞儀をして、敬意を示してくださっていたそうで訪れる国のしきたりに関心を持ち、その国のやり方で相手に敬意を示してくださったことに深い感銘を覚えました。

この度の蔵見学や試飲を通して、日本のお客様からも、日本酒に対するイメージが変わったと大変嬉しいお言葉をいただきました。
再訪いただいたお客様からは、手作りの土産までいただき、温かなお心遣いに感激いたしました。
マレーシアの伝統的な染色技術を用いて作られたろうけつ染め、バティックの布を使用したもので、植物の柄や独特の色使いが熱帯ならではのエキゾチックな美しさを放っておりました。


中国からのお客様
3名のお客様はそれぞれがお酒に関わる分野で店舗経営等ご活躍されており、日本酒の資格までお持ちとのこと、終始、プロならではの鋭いご質問やコメントが印象的でした。その中のお一人は、大変流暢に日本語をお話しになり、お連れ様への通訳も大変スムーズに行ってくださいました。
皆様、日本酒造りの専門用語にも精通されており、海外の伝統産業への深い知識をお持ちであることに驚くとともに、感謝の気持ちが湧いてまいりました。
 
蔵の2階では古い道具をご覧いただきましたが、新たな発見もあったようです。
例えば、桶の木肌を強くするために桶の内側に塗られた「柿渋」や、酒母を温めるために「湯たんぽ」のように使用されていた道具の「暖気(樽)」など、興味深く感じていただけたようでした。
 
利き酒では、まず、純米吟醸雄町生、生酛純米大吟醸雄町、純米大吟醸愛山をご紹介いたしました。また、昨年末にリニューアルした純米大吟醸バナナ酵母生のラベルがお目に留まったようで、ご紹介いたしました。春限定の恋する春の純米大吟醸は、すでにご存じの方もいらっしゃいました。ハートマークがたくさん描かれたラベルは女性受けすると仰っていました。
どの日本酒も、香りを丁寧に確認され、メロンや梨など、主にフルーツの名前を挙げて、具体的にコメントをなさっていました。

ワイングラスを回してテイスティングなさる時の美しい所作も印象に残りました。
皆様、使用している花酵母を確認なさりながら、それぞれのスタイルで丁寧にテイスティングなさり、生酒を味わわれるご様子からは、中国へも同じ状態で生酒の美味しさをお届けできるようになることへのご期待の大きさを感じました。
店頭で粕取り焼酎をご覧になり、焼酎も酒蔵内で蒸留しているのか、ご質問をいただきました。粕取り焼酎は、酒蔵内で減圧蒸留という方法で蒸留していますとご説明した後、外からのご案内となりましたが、旧麹室の建物で貯蔵中の甕をご覧いただきました。

その後、吟醸粕取り焼酎を試飲していただきました。
またリキュール類にも関心を持たれ、中国に輸出しているブラッドオレンジや白桃のリキュールのボトルをご紹介したところ、すでに中国の店舗で使用されていると伺い、大変嬉しくなりました。
 
利き酒では、特に純米大吟醸愛山を気に入っていただき、皆様がご購入くださいました。
もともと酒米の愛山がお好きなご様子で、中国式に「アイシィァン」と呼ばれる時のやわらかな響きがとても優美で、心に残りました。


熊本からのお客さま
お友達と二人連れ、今回は吉野ケ里公園見学の帰りにお立ち寄りです。
発酵中の醪の覆いを開けるとかぐわしい香りがふわ〜と漂います。花酵母が異なる醪は「香りが違う!」と感嘆の声が。

りんごの花酵母では「りんごの香りだ」とかすかに漂う青りんご風の香りを嗅ぎ分けられました。
オシロイバナ、なでしこなど香り系の花酵母が醸す醪タンクがあり理解しやすかったです。

お酒は純米酒がお好みだそうで、お燗ではなく常温で。
ご家族は飲めるタイプだそうで、むかしおばあちゃんは縁側で一升瓶を片手に楽しまれ、飲む前にかならず神棚に一献供えられたそうです。飲めるのは遺伝子ですね。

麹作りで質問しました。麹菌をお米の表面だけではなく内部まで繁殖させるには、麹室内を「雨季の環境」「乾燥の環境」どちらがいいでしょう、すぐに答えが返ってきました。「乾燥すると水分を求めて内部へ」
正解です。正解に喜んでいただきました。麹菌の立場に立って考えたそうです(^o^)

運転の関係でお一人様試飲。それぞれの個性を的確に表現され、運転担当の方は香りだけ。
夕食は蔵見学の話をしながら晩酌とともに楽しまれることでしょう。

滋賀、仙台からのお客様
偶然にも2組のお客様が同じ時間帯に重なりました、皆様日本酒に詳しく、日本酒愛に溢れるお客様でした。それぞれに日本酒にまつわる豊富なエピソードをお持ちで、遠方からのお客様でしたが、天吹のお酒ともすでに接点をお持ちでいらっしゃいました。

毎年京都の北野天満宮で開催されている梅酒まつりで、天吹龍王大吟醸仕込梅酒と出会い、大変気に入ってくださったとのお話をお聞かせいただきました。
また、博多駅前広場で5日間にわたり開催中の九州酒蔵びらきについてもご存知で、3月19・20日に当該イベントに参加していた天吹のブースへも立ち寄ってくださったとのことで、大変嬉しくなりました。他にも、きき酒選手権全国大会で輝かしい成績をお持ちのお客様もいらっしゃいました。
 
蔵見学では、積極的に撮影をなさっていましたが、熱心にメモをお取りになるお姿も印象的でした。クイズ形式の質問に、皆様さらりと正解をお答えになり、会長も、お客様に合わせて、通常より専門的な解説も交えながらご案内なさっていました。

また、タイミング良く、作業中の蔵人が多く、活気ある蔵の様子をご覧いただくことができました。私たちが、ちょうど麹室への出入り時に通りかかったとき扉が開き、外からですが、麹室の様子もご覧いただくことができ、お客様に喜んでいただけました。
 
遠方よりお越しいただいたとあり、全員参加で利き酒の機会をじっくり楽しんでいただけたようでした。2組ともそれぞれのスタイルで、お互いの感想を伝えながら、利き酒に集中なさっていましたが、双方に、「香川県」にゆかりのある方がいらっしゃったことがきっかけとなり、全員で会話が弾む場面もありました。
 
試飲後はお買い物も楽しんでいただきました。この日は、純米大吟醸バナナ酵母生が一番人気でした。
天吹の蔵見学後も、鹿島酒蔵ツーリズムや博多駅で開催中の九州酒蔵びらきなど、この時期ならではのイベントで、引き続き日本酒を楽しんでくださるご予定のようでした。多くのお客様に、日本酒を片手に美しい春のひと時を楽しんでいただけたら嬉しいです。
 

アメリカからのお客様
2週間ほどかけて特に日本の工芸品をテーマにした旅をなさるとのことでした。
今回のツアーは、人気の高い観光名所だけでなく、日本の伝統産業や文化を通じて、昔ながらの暮らしや日本に根付く精神に触れることに興味をお持ちのお客様向けの、しっかりとしたテーマのあるもののようでした。

試飲には全員ご参加いただき、純米吟醸雄町生、生酛純米大吟醸雄町、純米大吟醸愛山をご紹介いたしました。
当初、4種類目として超辛口特別純米を予定しておりましたが、前半のグループの試飲中に、りんご酵母、バナナ酵母を試したいという熱いご要望をいただきましたので予定を変更して、恋する春の純米大吟醸、純米大吟醸バナナ酵母生をご紹介いたしました。
ほとんどのお客様が少量での提供をご希望されました。

多くのお客様が、「ほんの少し」「ちょっとだけ」「ほんとうに少し」と、日本語を使ってお伝えくださいました。
積極的に日本語を使い、日本人とコミュニケーションを楽しんでいらっしゃる皆様のフレンドリーな一面に触れ、温かい気持ちになりました。
女性のお客様の割合が高かったからかもしれませんが、花酵母に興味を持って下さる方が多く、試飲のお酒を出す際には、何の花酵母を使用しているのか毎回ご質問をいただきました。

試飲にお出しした中では、オシロイバナ“Marvel of Peru”は、あまりなじみのないお花だったようですが、花言葉をご覧になりながら楽しんでくださいました。りんごの花酵母やバナナ酵母といった、身近な果物の名前が入った日本酒には、特に親しみを感じてくださったようでした。
花酵母の「花」というキーワードは、国内外を問わず、日本酒にあまり馴染みのないお客様に、興味を持っていただくきっかけになるかもしれないと思いました。お買い物をしてくださったお客様には、天吹オリジナルの花柄の紙袋が大変好評でした。


テクノサンプラザのお客様
毎年例会で参加いただきます。蔵見学は参加したお客様が多いのでスルー、今年は利き酒を楽しんでいただきました。
弊社が始めに出会ったなでしこ酵母が醸す純米吟醸 雄町、同じ酒米雄町を使いシャクナゲ酵母が醸した生酛純米大吟醸雄町から始まりました。
飲みすぎないよう量は少なめに配慮、お好みは新酒の純米大吟醸「denim(デニム)」が一番、なでしこ酵母、バナナ酵母、リキュールなどお買い上げいただきました。
懇親会は吉野ケ里町のサザンカの湯、話題多々で有意義な時間でした。

春の大試飲会5月17日開催します

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