5月酒蔵見学のお客さま


東京からのお客様
日本酒がお好きだそうで、佐賀の酒蔵を巡るご旅行を楽しまれ、ご訪問日が最終日とのことでした。
ご旅行を通して目にされた佐賀の広がる麦畑が印象に残られたようです。
風薫る五月、稲作が始まる前に青麦が風にそよぐ光景は、それを見慣れた地元の人間のとっても心地よく感じられますが、佐賀のこの時期ならではの美しい景色に気づいてくださったことを嬉しく思いました。



見学中も、皆様、本格的なカメラを手に撮影も楽しんでくださいましたが、日頃から感性豊かに物事を観察なさっていらっしゃるからこそ、この土地ならではの空気や風景にも目を留めてくださったのかもしれません。
また、ご出張で海外へいらっしゃる機会も多いとのことで、抹茶を使ったお菓子をお土産にすると大変喜ばれるそうですが、日本酒も喜ばれるようになってきたとの嬉しいお話を伺うことができました。
ご旅行最終日ということもあり、全員で利き酒体験をしていただいた後は、「安心して生酒も購入できますね」と、店頭の商品をお選びいただきました。
茨城からのお客さま
20年ほど前、天吹のナデシコ酵母の日本酒を召し上がってくださったことがあるそうで、その華やかな香りが当時とても印象に残り、長く覚えていてくださったとのことでした。
また、お一人はご旅行がお好きで、これまで国内のほとんどの都道府県を巡られたことがあるそうですが、佐賀県は今回が初めてとのことでした。
初めての佐賀の旅の訪問先のひとつとして、天吹のことを思い出し、お立ち寄りいただけたことを大変嬉しく思います。
仲の良いお二人で、見学中の軽やかな掛け合いも大変微笑ましく、終始和やかな雰囲気の中でご案内させていただきました。お二人とも読書家でいらっしゃるようで、蔵の2階では、木桶や昔の道具をご覧になりながら、酒造りのシーンが登場する小説のお話にも花が咲きました。


ワインにもお詳しく、利き酒体験では、日本酒の香りの中からパイナップルやバナナを思わせるニュアンスを鋭く感じ取っていらっしゃったほか、あるお酒については、「カクテルにも合いそうですね」とのアイデアも飛び出し、豊かな知識と感性で、ご自身の感覚を大切にしながら日本酒を自由に楽しまれているご様子が印象的でした。
写真は素敵な後ろ姿を撮影しました

福島、東京、福岡からのお客様
予め「天吹=花酵母」という特徴をご存知の上でお越しくださり、ご訪問前日には福岡で「天吹 超辛口特別純米」を召し上がってくださったとのことです。
皆様、普段から日本酒を楽しまれているご様子で、造詣も深く、酒造りに関する専門的な話題も自然に交えながらご見学くださっていたのが印象的でした。
リフトや冷蔵倉庫のシャッターに描かれた花の意匠、ご購入商品用のオリジナルボックスや紙袋のデザインにも目を留めてくださり、終始、「花酵母」という私共の日本酒の特徴を意識し、その世界観を楽しんでくださったようです。
写真は、花柄のシャッターの前で撮影させていただきました。
蔵の2階に展示している昔の通い徳利にも興味を持ってくださり、現代でもこうした慣習があったら素敵ですねとの雑談も。
酒造りはオフシーズンの時期ではありましたが、静かな蔵の空気の中で、シーズン中の酒造りの様子や、かつてこの場所で営まれていた昔ながらの営みにも思いを巡らせながら、リラックスした和やかな雰囲気の中、丁寧にお過ごしいただきました。

フランスからのお客さま
ケヤキの大樹を見上げて樹齢は何年ですかと質問が
長崎、佐賀、熊本、山口、福岡を巡るご旅行の途中にお立ち寄りいただきました。
ご訪問の前日にも佐賀の日本酒をお召し上がりになっており、日本酒への関心を深くお持ちのご様子でした。
日本のアニメ、音楽、文学等へのご興味から語学力を磨いてこられたそうで、日本語が大変堪能でいらっしゃいました。
さらに漢字にも親しんでおられ、見学中や利き酒の際に目にされたさまざまな漢字にも興味を示されていました。
酒米「愛山」の「愛」の字については、「書くのが難しい」と笑顔でお話しされていました。



利き酒体験では、ワイングラスを用いて一つひとつの日本酒を非常に丁寧にご試飲いただきました。
香りの違いを感じ取る際には、グラスの位置や角度を変えながら、時間をかけて慎重に確認されており、香りの変化を細やかに観察されているご様子でした。
また、ご自身の腕の内側の香りを嗅ぐことで嗅覚を整えながら次のお酒に移られるなど、感覚をリセットしつつ、
集中してテイスティングされていたのが印象的でした。
口中だけでなく、飲み込んだ後の喉の奥に残る余韻についても注意深く感じ取られており、
「砂糖の甘さとは異なる甘み」と表現なさりながら、日本酒の持つ甘味のニュアンスを探っておられました。
お客様が実践なさっているテイスティング技法についてお話を伺う機会があり、お聞きしてすぐに私も試してみたくなり、記憶に残る見学となりました。
最終的には、口中での印象と喉の奥での余韻の両方が心地よく感じられる一本をお選びになり、ご購入いただきました。
お客様の影響で、お嬢様は生まれた時から日本語に触れてお育ちになったとのこと。
ご購入いただいた日本酒は、そのお嬢様と一緒に楽しまれるご予定とのことです。
大切な方とともにその余韻を分かち合いながら、蔵でのひとときを思い返していただけましたら幸いです。
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