6月酒蔵見学のお客さま
東京からのお客さま普段からお客様に美味しいお料理とともに日本酒の魅力を伝えていらっしゃる「あふぎ」の店主板倉さま、利き酒師の資格もお持ちでした。

天吹の日本酒もよくご存知で、佐賀のお酒がお好きだと話してくださいました。
天吹ご訪問前には、平戸の蔵開きや波佐見の酒蔵にも足を運ばれたそうです。
蔵の中では木に包まれた空間を静かに見上げながら、重ねられてきた歴史を慈しむように感じ取っていらっしゃるようでした。


蔵内には奈良漬用の酒粕も袋詰めを待っていました、かぐわしい香りが漂い酒つくり期間中の雰囲気でした
利き酒体験では、数ある花酵母の中でも特にオシロイバナの酵母に興味を持たれたようでした。子どもの頃によく遊んだお花とのことで、懐かしそうに思い出話を聞かせてくださいました。花酵母を通して、幼い頃の記憶と日本酒が思いがけず結びつくひとときとなりました。
店頭にはちょうど1週間ほど前に開催した春の大試飲会の限定酒がわずかに残っておりました。
このタイミングでしか味わっていただけない希少な日本酒ですが、偶然にもオシロイバナの花酵母を使ったものでしたので、ご紹介させていただきました。
こちらは特別純米酒ですが、その香り高く華やかな特徴に意外性を感じてくださり、気に入っていただけたようでした。
実際に酒蔵を訪ね、その場の空気や歴史に触れながら日本酒の魅力を学び続けていらっしゃるお姿が印象的でした。
そうしたご経験が、波紋のように静かに次のお客様へと伝わっていくことを想像すると、大変ありがたく、あたたかい未来を予感させるご縁となりました。
「あふぎ」のお店は東京都調布市仙川町です、機会があれば是非お立ち寄りいただければありがたいです。
オーストラリアからのお客さま
冬へ向かうオーストラリアから、夏へ向かう日本へ、旅の途中でそのコントラストを感じていらっしゃったかもしれません。

台風が最も近づいた日のご訪問となりましたが、そのような天候の中でも足を運んでいただき、大変ありがたく感じました。
午前中には八女をご訪問されたそうですが、人出は少なかったとのことでした。日本酒だけでなく、八女茶という繊細な食文化にも関心をお持ちだったのでしょう。
シンボリックな観光名所だけでなく、お茶や日本酒が生まれる土地の声に耳を澄ませるような穏やかな日を過ごしてくださったことが嬉しく感じられました。



現在は酒造りのオフシーズンにあたりますが、新茶が出回り、田んぼには水が張られ始めるこの季節は、実はひっそりと次の酒造りへ向けた物語が始まっている季節でもあります、種まきが終わり、間もなく田植えの季節を迎えます、夏の間に水田で育ち、秋に収穫されたお米は、日本酒の原料となります。
酒蔵は酒造り期間外で静かですが、新たな酒造りは田んぼで始まっていると言えます、とお話しすると、深く共感してくださいました。
雨の日の旅路は不便を伴うものですが、お茶も日本酒も、豊かな水の恵みと関わりの深い日本の文化です。
雨に濡れる静かな風景の中で、美しい味わいを育む「水」の尊さに思いを馳せていただけていたなら、嬉しく思います。
千葉からのお客さま
ご旅行中にお立ち寄りいただきましたが、8年前にも一度ご見学いただいたお客様でした。
当時の様子を思い出しながら、丁寧にご見学くださいました。

仕込み蔵に向かう途中、中庭のけやきの大樹をご覧になりながら、数日前の台風の影響はなかったか、温かくお気遣いをいただく場面もありました。日本酒や酒造りについては既に深いご理解をお持ちで、詳しい説明はそれほど必要とされていらっしゃらないご様子で、空間を味わうような見学となりました。
折しも酒蔵の中に蔵人の姿のない時間帯でのご案内となりましたが、その静寂の中に、お客様の再訪を感謝とともにお迎えするような、柔らかい空気が満ちていたように感じられました。
利き酒体験では特に、最初にご紹介した純米吟醸雄町生の香りの良さに驚いていらっしゃいました。また、酒米について関心をお持ちのようで、雄町、愛山、寿限無を使用した日本酒を紹介させていただきました。今回、再び天吹のことを思い出し、こうして足を運んでいただけたことを、大変嬉しく感じました。
それは、再訪いただくまでの間、日本酒が、お客様に静かに寄り添う良き存在であり続けられたことの証でもあるのかもしれません。
お客様との関係が、時の流れの中で穏やかに、そして確かに続いていることを実感させていただく、かけがえのない一日となりました。
福岡からのお客さま
梅雨入りしたにもかかわらず、この日は青空が広がり、爽やかな空の下でお客様をお迎えすることができました。

父の日のプレゼントとして、ご両親をお連れくださいました。お父様はお酒が大変お好きでいらっしゃるそうです。


蔵見学中、会長のご案内に対する相槌やご発言から、昔ながらの暮らしや先人の知恵についての知識が豊富でいらっしゃることがわかりました。
ご案内中に会長が出題するクイズ形式の問いかけにも、ほとんど即答で正解なさいました。
また、見学中のにこやかなご様子や、ご家族をさりげなく気遣われるお姿からも、皆様の温かな絆が感じられ、終始和やかな蔵見学となりました。


見学後の利き酒体験では、楽しそうに日本酒を味わっていらっしゃるご様子がとても微笑ましく感じられました。
2種類の日本酒を前に、「違いがよく分からないな」、「いやはっきりわかるよ」と楽しく盛り上がっていらっしゃいました。
一緒に過ごす楽しいひと時という贈り物は、もらう側にとっても、贈る側にとっても、心に残るプレゼントとなるようです。
「父の日にみんなで天吹に行ったね」 そんな風に、いつかご家族で思い出していただける一日となっていましたら、嬉しく思います。
愛知からのお客さま
門司、佐賀、博多などを巡る旅の後半にお立ち寄りいただきました。


周囲の空気を丁寧に受け取りながら、穏やかにご見学いただく一方で、設備や構造に対して、鋭い観察眼をお持ちで、先回りするようにご興味を示され、ご質問を交えつつお進みいただきました。


発酵タンクの周囲に巻かれた温度管理用のシートの役割や構造について関心を寄せられたり、貯蔵用冷蔵庫の存在にも早い段階でお気付きになったり、終始現場を注意深くご覧いただきました。
冷蔵庫内に漂う吟醸香に気付かれると、「こりゃあいい!」とのお声とともに皆様の表情が一気に和らぎ、場の空気がふわりと柔らかくなりました。また、貯蔵用冷蔵庫の温度の低さにもお気付きになり、「こんなに低い温度の冷蔵庫はそうそうないよ」とのお言葉もあり、設備そのものに対する深いご理解とご関心がうかがえました。
その後の利き酒体験においても、先ほどの見学で得られた気づきを咀嚼するように、それぞれのお酒を丁寧に味わっていただきました。酒造りの世界をご覧いただく中で、その根底にある人の知恵や営みにも自然と目を向けていただいたようです。
皆様がこれまで歩んでこられた時間の厚みを感じるひとときとなりました。
会長さんは昔、酒を搾る機械(佐瀬式)の修理に携わった経験がお有りでした
韓国からのお客様
日本語が大変流暢で、日本人より日本酒についてお詳しい印象でした。
酒造りだけでなく、100年以上前の建物の梁や柱、50年以上前まで使用していた木製の道具類等にも関心を示してくださり、日本酒や日本文化を大切に思ってくださっているのが伝わってまいりました。


YouTubeチャンネルをお持ちで、撮影をしながらのご見学となりました。
身振りを交えた自然で豊かなリアクションや円滑な対話に、私共も楽しくご案内させていただく時間となりました。ご質問も的確で、取材としての視点の鋭さが感じられました。
会長のご案内に対しても「知らなかったことを知ることができた」と素直に喜んでくださいました。
当日はあいにくの雨模様でしたが、樹齢300年を超えるけやきのある中庭をご覧になった際に、「トトロのワンシーンのようですね」とおっしゃり、雨の景色に別の表情を見出されていたのが印象的でした。



その一言により、見慣れた中庭が物語の世界のような風景へと変わったように感じられました。
お客様との何気ない会話から新しい景色の見方を教えていただき、梅雨の重たい空気までもふっと軽くなるような時間となりました。
ヨ・テオ様のYouTubeチャンネルです。
https://www.youtube.com/channel/UCpIVbam8BTLaPoUQL8r5Pug
大分からのお客様
幾度かのご来訪を重ねてくださるお客様を再びお迎えする機会をいただきました。
この日は、日本語堪能なイタリアのお客様をお連れくださいました。イタリアのお客様は既に他の酒蔵見学のご経験もお持ちであり、そのご経験と照らし合わせながら感じられた点や、これまで日本酒と関わる中で抱かれてきた疑問などについて、積極的にご質問をいただきながらのご案内となりました。



麹の造り方によって味わいが繊細に変化することや、精米後の米の吸水管理など、「日本酒がどのように造られるか」という工程の理解にとどまらず、「より良い日本酒を造るためにどのような意図や工夫が重ねられているのか」という点にも関心を寄せていらっしゃるご様子でした。
加えて、日本の伝統的な建築技法についても興味を示してくださいました。


利き酒体験では、日本酒が温度帯によって違う表情を見せる点を面白く、魅力的に感じていらっしゃるとのお話をお聞かせいただきました。
日本酒への深いご興味の源には、お客様ご自身の豊かな感性や分け隔てのない好奇心があり、その受け止め方の柔らかさと広がりには、イタリアの豊かな自然に育まれた土地のあり方と、そこから生まれた食文化が静かに響き合っているようにも感じられました。
澄みわたる空のもと、朗らかな2名のお客様をお迎えいたしました。
それぞれ異なるお人柄でありながら、自然と息の合うような空気感が広がっていました。

お一人は地元ご出身で、現在は東京に拠点をお持ちになり、お仕事を通して佐賀の日本酒の魅力を多くの方々に届けたいという想いをお持ちのようでした。
花酵母を使用した酒造りという私どもの特徴にも関心をお寄せいただき、ご訪問のテーマのひとつとなっていたようでした。
日本酒の製造工程についてはすでに理解していらっしゃいましたが、一つひとつの工程が持つ意味や理由に、深く目を向けていらっしゃいました。
利き酒体験では、特に純米吟醸いちご酵母生や純米吟醸ひまわり酵母生の香りや味わいが、ご想像とは大きく異なっていたようで、新鮮な驚きとして受け止めていただいたご様子でした。


秋冬の酒造りシーズンには、発酵中の醪をご覧いただける旨をご案内したところ、「そこまで見せてもらえるのですね」と驚いていらっしゃいました。
酒造りの季節ならではの空気を、またいつかご一緒できる機会があればと感じるご見学となりました。
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