天吹酒造合資会社

厳寒期に仕込んで35日目、香味のバランスが整い搾りの日を迎えました。
酒袋に醪を入れタンクに吊します。


袋の網目を通過して酒がポタポタ雫となって落下します。圧力が加わらない自然の原理なので酒の味わいがよいのです。タンクが袋でイッパイになりました。

タンクを高台に移動しコックをひねると白濁した酒が出てきます。蛇の目のきき酒コップに入れ目視で清澄度を確かめます。
蛇の目の模様の白い部分で日本酒の「透明度」を計り、青い部分で日本酒の「光沢」をチェックするのです。

キキ猪口の蛇の目がはっきり見えるようになりました。
酒袋の網目に酒粕が重なり合い液体だけが通過するようになったのでしょう。斗瓶に貯蔵します。

薫りを嗅ぐと品の良い吟醸香を感じ口に含むと優雅な味わいが舌の上に広がります、繊細な美味しさです。数秒舌の上で温め味を確かめます。
味の余韻も少なくキレもいい。

冷蔵庫で数日間澱を下げ、清澄部分を火入れ殺菌します。

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